Duane Allman が レイラ の録音時に使用していたギターがオークションに出されて売却されたというニュースが流れました。

https://www.barks.jp/news/?id=1000170880

世間の話題に疎い私もネットのニュースで流れていたのでこの件は知っていたのですが。

その時私は車を運転していたので、大阪の民放ラジオから一生のうちでJessica 以外の Allman Brothers Band の音楽を耳にすることはないであろう局アナから Duane AllmanやAllman Brothers Band という単語が出てきたので驚きました。

ゴールドトップ レスポールを弾くDuane Allman(多分アトランタ ポップフェスティバル のもの)



おそらくエリック クラプトンとレイラというキーワードからニュースで取り上げたのでしょう。

彼はどうしてギタリストのDuane Allmanがエリック クラプトンのバンド デレク&ザ ドミノス でギターを弾いていたのかは何の説明もせず売却金額の話ばかりしていました。

そんなにエリック クラプトンが好きなら、彼がクリーム解散後、The Band の Music From Big Pink を聴いて衝撃を受けアメリカに渡ってデラニー&ボニーのツアーに参加し、そのバンドのメンバー達とデレク&ドミノスを結成した。

ウイルソン ピケット や アリーサ フランクリン の曲でDuane Allmanに注目していたエリック クラプトンにプロヂューサーのトム ダウトが二人を引き合わせた。

レイラでもロック史上最も有名なリフの一つである、あのイントロや後半のスライドギターを弾いているのがDuane Allmanです。

まあ、このくらいは説明してくれてもいいとは思うのですが。

Duane Allmanはインタビュアーに「スライドがあなたと言われているが他の曲ではどちらがどのパートを弾いているのか」と質問されたところ、彼は「ストラトを弾いているのがエリックでレスポールを弾いているのが俺だ。ストラトとレスポールの音を聞き分けられたら、わかるはずだ。」と答えたそうです。

まあ、非常にカッコイイのですが、昔の音楽雑誌の記事なのでどこまで本当か、眉唾物な気もします。



デレク&ザ ドミノス でのDuane Allmanのスライド以外での演奏の代表的なものとして

ギターソロのラストで Joy To The World が聞ける Why Does Love Got to Be So Sad?



ジミ ヘンドリックスで有名な Little Wing




最後に珍しいレイラのDuane Allmanのスライドだけをとりだしたもの



Posted by 安儀製餡所 at 21:47 音楽コメント(0)

黒餡?

2019年08月16日
最近 『黒餡』という言葉を耳にしました。

まず最初にお断りしておきますが、黒餡 というのは 黒大豆 で作った あんこ ではありません。

Yahoo 知恵袋に「黒餡は黒大豆で作られている(驚くことにこれがベストアンサーになっていましたが)」と載っていたので少し指摘しておきたいと思います。


基本的に黒餡とは和菓子屋さんや我々製餡業者が小豆を使って作った赤こし餡(一部粒あん)のことをその見た目から消費者が【黒餡】と呼ぶケースです。

この場合、製餡業者はおそらく自らは黒餡というものを作っているつもりはないと思います。

餡(赤こしあん)の色



餡の色と一口に言っても使用している原材料や製造方法によって違ってきます。

原材料による餡の色の違い

一般的に北海道産の小豆の場合、上質のものほど餡にすれば紫色に近い色に仕上がると言われています。
一方、中国産小豆は北海道産と比べて色が濃い(黒い)のが特徴です。

また丹波大納言の場合は兵庫、京都、岡山産を問わず北海道産のものと比べ色が赤いのが特徴です。



北海道産小豆



大納言小豆

もっとも赤こし餡と言っても原材料に全く小豆を使っていないものもいないものも存在します。


また、色を薄くするために 一般的に白こしあんの原材料であるいんげん豆を一部混ぜている和菓子屋さんもあります。



手亡豆



製造方法による違い

これは基本的に豆の炊き方によって変わってきます。

丁寧に渋切をして豆の腹切れを起こさずに炊いてやれば北海道産小豆は紫色に、丹波大納言は赤色に近く仕上がります。

いわゆるこの渋切(豆の煮汁を捨てる)を行わなかったり、不十分であれば 黒餡 と呼ばれるあんこになります。

また、豆が腹切れを起こしてしまうと、餡粒子が渋(煮汁)が流れてしまうため渋切がうまくいきません。いわゆる餡粒子に渋が着いた状態になり餡粒子本来の味が損なわれ、餡の色は黒くなってきます。

この辺の要因が絡まって皮むきや晒し工程を通らずに、釜の中で餡になっている場合 黒餡が出来上がります。(もっとも皮肉なことに経済的にはこのあんこが一番効率が良いのですが。)

皮むき餡

皮むき餡とは餡の色を黒くしない(薄くする)ために煮豆工程の前に小豆の皮をむき、それから煮豆して製餡したものです。
従って、どうしても普通に作れば小豆の風味は薄くなります。(対応方法もあるのですが)


黒大豆を使った餡

さて、黒大豆を使った餡というのもわずかですが存在します。(黒豆かのこではありません。)

実は弊社でも数年前に某コンビニで黒豆モンブランを販売したときにこの黒大豆を使った餡というのを作って納品しました。


黒豆餡

まあ、作るのに非常に手間がかかるのでどの製餡業者もやりたがらないようです。







タグ :黒餡

Posted by 安儀製餡所 at 20:42 あんこ豆知識コメント(0)
スピルバーグ監督からグレムリン3あるいはバックトゥザフューチャー4の制作発表がありました。

話の内容は以下の様になる模様です。


20XX年 朝食を取っているマーティの所にドクが血相を変えて未来から帰ってくる。


ドク 「未来が大変なことになっている。すぐに201X年に一緒に行ってくれ。ダニエル・クランプの奴が合衆国大統領になって、合衆国はもちろん世界中が大混乱になっているんだ。」

マーティ 「なんだって、ダニエル・クランプが大統領になるって。僕が昔1955年に戻った時、レーガンが大統領になるってみんなに言ったら驚いていたがその時と同じくらいの驚きだ。」

そう言って二人はデロリアンに乗り込んで201X年に向かった。

そこでマーティが目にしたものはメキシコとの国境沿いに造られた巨大な壁と大混乱に陥っている合衆国、いたるところで紛争が起こっている世界であった。



マーティ 「ドク、過去に戻るんだ。 奴のクランプタワーは1990年に一度グレムリンに徹底的に破壊されているだろ。」

ドク 「何言ってるんだ。あの時は奴は保険で難を逃れたんだ。」

マーティ 「だから、過去に戻って保険の免責条項にグレムリンによる破壊を入れて奴を破産させるんだ。改ざんしたところで誰もグレムリンによる破壊なんて気にしないさ」

ドク 「なるほど、じゃあ早速1990年のNYへ」



1990年のクランプタワーがグレムリンに破壊された時点に戻った二人は早速計画を実行し始めた。

そこではダニエル・クランプが被害の補償について保険会社と交渉していた。

マーティ 「奴は一社だけしか保険契約していない。こことの契約時点まで戻るんだ。」

二人はダニエル・クランプがXXX損害保険と契約を結んだ1988年に戻り、そこでXXX損害保険の社員と知り合いになった。

二人は彼に目的を伝え保険の免責条項にグレムリンによる破壊を加えることに成功した。


1990年に戻った二人はグレムリンによってクランプタワーが破壊されるの確認し、しかも保険金が支払われないことを知り、ダニエル・クランプは精神に異常をきたしたのだった。

ドク 「少しかわいそうだが、これで奴が大統領になることはないだろう」

マーティ 「201X年に戻ってみよう」



201X年に戻ってきた二人が見たものは以前にみたのと全く同じ光景で、相変わらずダニエル・クランプが合衆国大統領になっていた。

マーティ 「なんてことだ。 歴史を変えることはできないのか。俺たちのしたことは頭のおかしな男を大統領にしただけだったのか」



そこへ一人の屈強な男が葉巻を煙らせながら現れた。「だからお前たちのやることは生ぬるいんだ。」その男はそう言い放つと、

全裸になり過去へと旅立っていったのであった。

お分かりとは思いますが全部嘘です。


Posted by 安儀製餡所 at 21:22 映画コメント(0)
The Bandについて続けて書いて来たので、今回で終わりにしたいと思います。

さて、いろいろなご意見もあるでしょうが、やはり彼らの曲作りの中心はギタリストのロビー ロバートソン になると思います。

クレジットを見ればほとんどの歌は彼の作詞作曲か他のメンバーとの共作となっています。

彼が創った歌を3人のヴォーカリスト レヴォン ヘルム、リチャード マニュエル、リック ダンコ が歌う。

ガース ハドソンは(この人だけは正規の音楽教育を受けていたそうです)音楽監督みたいな立場だったと想像出来ます。

ギタリスト ロビー ロバートソン

1970年代中頃、登場してきた フュージョン系のギタリストみたいな派手なソロを弾くわけではなく、自分が作った歌(あるいはディラン)が活きるように余計なことをしないという印象があります。

さて、ギタリストとしてのロビー ロバートソンの特徴といえば何と言っても ピッキング ハーモニックス です。

彼のギターソロの中には必ずと言っていいほど登場します。


ピッキング ハーモニックス

有名な所では イーグルス の ホテル カリフォルニア の2回目のリフレインで ドン フェルダーが オブリガードで弾いている倍音です。

日本では何と言っても 故 石田長生さんが 効果的にカッコよく使っていました。

次の映像は何年か前の 春一番コンサート で 大塚まさじ さんと二人で名曲「天王寺思い出通り」を演奏した時のものです。

観客の声でピッキング ハーモニックスをどこで使ったかよくわかります。それにしても石田さんの演奏もっと聴きたかったものです。



Posted by 安儀製餡所 at 21:41 音楽コメント(0)

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