冷凍食品に次いで和菓子でも農薬によるとマスコミに報道されている異臭騒ぎ事件が起こっています。
報道では北米産のインゲン豆の残留農薬
(ジクロロフェノール)が原因となっていますが、はたして他の可能性はないのでしょうか?
今回はジクロロフェノールによる異臭騒ぎの過去の事例を紹介したいと思います。
甘納豆による苦情事例
苦情内容
平成15年2月、都内で販売されている甘納豆について、「いつもの製品と味が違う」、「カルキ臭、消毒臭がする」などの苦情が保険所に寄せられた。
検査結果
検体からジクロロフェノールが検出された。
混入原因
配管修理に用いられたシール剤及び補修用塗料を塗布した鋼管の乾燥、沈管が不十分であったため、フェノール類が配管内に溶け出し、これがボイラー水として使用されていた水道水中の残留塩素と高温化で反応してクロロフェノール類(ジクロロフェノール)が生成したものと推察された。
そして、このクロロフェノール類を含む蒸気が釜の底部の亀裂から釜中に侵入し、製品の甘納豆を汚染したものと考えられる。
クロロフェノール類は官能関値がフェノールの1000分の1と低く、今回の事例のように0.001μg/g未満の非常に低い濃度においてもカルキ臭の原因となることが分かった。
今回でも原材料だけではなく製造工程にも可能性があるとは考えられないでしょうか。
それと農薬の残留検査を行ってもジクロロフェノールが検出されることは、まずありません。
なぜならばジクロロフェノールは農薬の材料として使われますが、これ単体で農薬として使用されることはないからです。
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Posted by 安儀製餡所 at 22:22
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